ゲンゲンゲンジブ

 

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定刻と同時に鳴り響いたギターの音に驚けば、ステージにはプロッピー風の衣装を纏った7人。カジュアルな装いは、いつもの作り込まれた衣装やパフォーマンスよりも、【ファンミーティング】という名前にあるように、近さを感じさせてくれた。まだ登場をしただけなのに、いつも、この時点でお終いを確信する。

 

そんなこちらの心情は何のその。放課後ギュッと、楽し過ぎる。この歳になると、青春が眩しくて仕方が無いのに、軽快なロックサウンドと、彼らが歌うことで良い意味でフィクション味の増す歌詞が、楽しいという気持ちで満たしてくれる。東京での潤さんの「2023年お疲れ様!みんな、今日は自分を褒めていいぞ!」に、仕事を納めた直後の社会人、感極まった。この曲では内心、L・O・V・E ラブリー〇〇!とコールを打っているので、いつか口から飛び出ることが無いよう、気を引き締めていたい。

 

続くギミギミラブは、直前まで等身大の愛らしさを見せてくれていたのに、もう【可愛い】に振り切るのか…と、敗北した。いつもいつも、何も競っている訳ではないが、負けた気持ちになるのは何故だろうか。それなのに、ラスサビ前の音ハメで、長野さんが宙を蹴るもんだから、どうしたらいいか本当に分からない。長野さんの音ハメは、そこでその動きで音を取るんだ、と驚かされるし、運動が出来ない自分には到底できない音ハメなので、音楽もダンスも好きなことを実感して、振り返る度にじわじわと尊敬が大きくなる。たくさん聞いているんだろうなと。

 

出会いの曲、原因は自分にある。スタンバイの時点で小さく悲鳴が上がったのを聞いて、代名詞とも言えるこの曲が本当に愛されていることを感じた。ところで、【曲としての見せ場】が全員同時に訪れる構成、よくよく考えると規格外では?曲中にそれぞれの魅せ場がある構成も勿論素敵だが、サビの(今日はここで誰がくるんだろう)という高揚感は、7人が7人とも魅せ方が優れているからこそなんだなと、今、書きながら思い至った。エゴサして 猫なでて”のところに、いつものように堕としにかかる即効性の弾丸ではなく、こちらが既に堕ちていることを分かりきっているが故の毒を喰らった感覚をみた。

 

陰の曲、豪雨。言葉だけでもストーリー性が強いのに、それを更に際立たせる表現力に引き込まれる。どうして、直前まで「陰の曲…チョコループ?」などと楽しく会話を繰り広げていたのに、一瞬で曲の世界観に入り込むんだろう。“Uターン禁止のhighway”からの彷徨う様の、入り込み方が凄まじくて。本当に、消えてしまうのではないかと思った。この曲くらいから、曲の合間にトークを挟むシステムは、温度差で情緒が大変になることを悟った。

 

陽の曲、GOD 釈迦にHip-Hop。陰と陽が立て続くことはMC段階で把握していたが、いざ目の当たりにすると振り幅が凄まじい。下手で入った為、サビのダンスを目の前で見られた時点で全てが報われた感覚。ライブで世界観に合わせてセットリストは、全方位に逃げ場が無い中で覚悟を決めて聞くのだが、テーマに沿った曲が続くと、曲の良さとげんじぶの表現力を純度100で感じられて、とても素敵だなと。楽しいへの振り切りが強い。個人的にはこの曲が出会いの曲だったので、大阪1部で「最近の曲が入るのは嬉しい。聞いてくれてありがとう」ということを言ってくれる長野さんが、本当に大好き。出会いの曲でげんじぶが選ばれたことを「何年も前の曲で出会ってくれた人が沢山いることが嬉しい」と言ったばかりなのに、新しい曲にこんな言葉が出てくるの、げんじぶとげんじぶの音楽が大好きなんだなと痛感して、本当に。そんな人だから好きになったんだなと思う。

 

回替わりシリーズ、海の中と空の上ってそういうことだったんだ…とここで知る。貴方に溺れて、僕は潤んで。の、“その内側には何も見えないマスク”にリンクするかのように、普段表情でも魅せる長野さんが表情を抑えながら、その分感情が溢れ出るかのようなダンスのこの曲は、もうこの人のことしか考えられなくなる。だというのに、最後、“僕と貴方の手で”でこちらを見据えるその視線の力強さに、この曲の主人公が胸中に封じた愛をみて、呆然とした。

 

一方、空の上での青、その他は、言えなかった主人公が思いを昇華する歌詞に寄り添った、晴れやかで穏やかな表情なのに、視線はどこか憂いを帯びているような気がして。軽やかなダンスが、その指先が宙をなぞる度に、本当に、この人が飛び立ってしまうのではないかと恐くて、目が離せない。言えない思いを抱えながら見つめていたその姿が好きで、視線の先の何かになりたかったという羨望と寂寥。清々しさの裏に沢山の感情を乗せてくれるこの曲が好き。

 

〇〇といえばシリーズは、明瞭にフォーカスが当たっている状態でのパフォーマンスが見られて最高の一言。

Lion、浴びる度に好きになる。この熱量を込めながら綺麗に伸びやかに歌う潤さんの歌声は勿論のこと、空人さんが散々こちらを煽った挙句“つ・か・ま・え・た”で止めを刺しにくるところ、長野さんの攻撃的なダンスと“No look back”の後の感情の投げ方。自分がバンドサウンドが好きなこともあるが、否応なしにボルテージを引き上げられる。2Bでセンターにいる3人の表情、本当に。

 

かと思えば、ジュトゥブが続くので、もはや恐怖。雅哉さんが「もし結果が違っていてもジュトゥブがやるつもりでした」と言っていたのが堪らなく。正直、最後のたかりょたハグで記憶が埋め尽くされている。一本釣り?可愛いね…。そのあと「跳んでる最中にサイズ測られてますからね」って言ったのに、杢代さんにしか刺さらなかったことに文句言うの、ハチャメチャ可愛くて苦しかったですね。一体どれだけの愛の元で育ったら、こんなにも愛おしい人たちになるのだろう…。

 

大阪2部の黄昏よりも早く疾走れZeppの音響でベース強め曲を聞けて楽しくて、且つ、その中でパフォーマンスを見れたので尚更ベースとドラムと歌声のリズムがバチッと嵌るのが心地良かった。空人さんの、内側から込み上げてくる表情を見せてくれるような表現と、最後の“ああ 満たされないよ”の語尾と、歌い終わりの横顔がとてつもない。舌、出しましたよね…。

 

シェイクスピアに学ぶ恋愛定理も、見る度に好きになる。特徴的なベースラインと、またしても好きなシェイクスピアオマージュの歌詞のこの曲を踊る長野さんは、常にこの曲の主人公。シェイクスピア作品の、遊びと焦燥に満ちた華美な言葉たちを紡ぐ泥臭い人間たちが、どうしようも無くて惹かれる一方、それらをフィクションとして昇華させる演劇が好きで、それを全て詰め込まれているこの曲が好き。“僕がいるのかな 見透かされそうだ”のリズムの取り方や、指先どころか裾まで操るダンスが、まさしく“登場人物を演じる若手俳優”のようであり、“その若手俳優が演じている登場人物”のようであり。見る度に愛おしい。(最後、カメラのタイミング合わなかったことだけが少し悔しい、本当に最高表情をされていたので)

 

幽かな夜の夢は、個人的に本当に大好きな曲。触れたら消えてしまいそうな光咲さんの歌声と、ストリングスとピアノを、一見アンバランスなようで果てしなく相性の良いベースに焦燥感を掻き立てるし、その不安定さを表すかのような力強いダンスと繊細な表情に締めつけられた。“笑えないよ 笑いたいのに”が正しくそれで、“ああ 苦しいな”な各々の表情もまた、苦しい。苦しい。こんなにも苦しいのに大好きな曲を聞けて良かった。

 

そして蝋燭。要人さんの歌声を思う存分満喫できるので、流石にこの曲だと信じていたものの、この曲が恐かった。色々と重なり苦しくて眠れなかったリリース当時、眠れない夜に寄り添ってくれたこの曲は、好きでも、大好きでも足りない程に特別な存在で。そんな曲を、こうしてダンスパフォーマンスで見られたことが嬉しく、これからも見られることが楽しみで仕方が無い。“言い訳を探しているMoonlight Yeah”のアレンジには、そっと火の灯った蝋燭を置くかのような、丁寧さと不安が滲んでいて、それまで既で堪えた涙が溢れた。この曲の切なさや愛おしさの比率が、各々の解釈に委ねられていそうなところも好きで、またじっくりダンスを見たいなあと。

 

からの打って変わって、半分相逢傘“これでどっちも悪いね”の、悪いと思ってなさそうな飄々とした要人さんに困り果てた。のに、“君は嘘つき”のアレンジで、全て吹き飛んでしまった。嫌いになれない悔しさや拭い去れない愛おしさが、敢えてずらしたリズムに込められているかのような。そんな表現まで出来るなんて、聞いてない。本当に駄目で、カエル潰した声が出た。悔しい。杢代さんの台詞も本当に最高だった、最低過ぎて。

 

シャッフル企画の原因は君にもある。は、お互いの見え方や各々の拘りが透けて楽しかったなあ。大阪1部に対して「生命誕生の瞬間です」と言う空人さんの感性も好き。でもやっぱり、東京の【アレ】がハイライト。あの瞬間が各記事に掲載されているのがまた良い。写真を見ただけで楽しかった空気感や愛おしさが込み上げてくる。ずっと7人でいて欲しいと願ってしまった。願ったと言えば、最後までベレー帽を切望しましたが叶わなかったので、来年頼みます。(今年はシルバーヘアを堪能出来たということで…)空人さんのアンコール衣装と長野さん因果律衣装の生地が同じだと思っているので、因果律擬似体験だー!と喜んだのも束の間、この後実物を拝むことになる。

 

投票衣装に身を包んだスノウダンスは、季節も相まって苦しい。空人さんと長野さんが背中合わせで歌うところが特に苦しく。無機質で冷たい印象も感じさせるトラックに、淡々と、けれどその奥に感情を見せる歌声が、クリエイターの色も強く感じて。曲によって全く異なる表現を見せてくれるところが好きで、この【ファンミーティング】と銘打ったライブでも遺憾無く発揮してくれるところが好きだと実感した。

 

続くFoxy Grape“そんな目で僕を見ないで”という歌詞を、ステージ上で歌い上げる長野さんに何時だって目を奪われる。相変わらず“手に取った果実は実らず”のリズム感が心地よくて、この人は本日音楽もダンスも好きなんだって思わせてくれるところが、アーティストとしても大好きな要因。曲のテーマも相俟って表情や歌声が、歪みの強いサウンドと合わさってストーリー性を強めるので、本当にげんじぶさんの音楽って何時までも楽しい。

 

自分の人生において、割と大きなウェイトを占めている堀江サウンドが、こうしてMuseum:0として存在している事実は、いつまでも夢なんじゃないかと思う。“光は 貴方が教えてくれた”のところの仕草、表情、目線、何もかもが芸術的。“かつて描いた一縷”の、葛藤の最中にいるかのような表情から一転。“大逆転といこうか”の笑顔がやっぱり大好きで、“貴方と居て生まれた1枚”のところを必ず穏やかな表情で口ずさむところも、最後の“永久に行こう”で一瞬強めの表情を見せるところも、ライトを浴びながら音に身を乗せるところも、何もかもが好き。この曲の主軸が長野さんの言葉だということをずっと抱きしめていきたい。今回も元気に裏打ちしてしまって、本当にさ……。

 

時速3kmの、寄り添ってくれる歌詞が大好きで、そんな曲を1年の締め括りに届けてくれるところが大好きだと思った。近さを意識したライブと仰るだけあり、常にこちらに目を向けてくれていたのに、最後のこの曲を特に大切に丁寧に歌う長野さんが。“ただこうやって見つめ合ってようよ”という言葉を、目の前で、ひとりひとりと目を合わせるかのように歌う長野凌大さんが、大好き。

 

 

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翌日の仕事が休めなくて大阪2部は途中で抜けたし、東京は東京で仕事を納め忘年会を蹴りスーツで新幹線に飛び乗ったことでなんとか10分前に着いたし、最後までドタバタだだたけどそれも良い思い出ということで…👌🏻

 

2023年、げんじぶさんを好きになってからというもの、こんなにも毎日楽しくて、好きだから苦しくて、その苦しさすら愛おしくて。きっとこれから何度も、もっと早く好きになれていたらと思うけど、きっとこれから沢山届けてくれる幸せはひとつも取り零さずに、大切に受け取りたい。

今年はありがとうございました。また来年、よろしくお願いしますね。

 

幸せな思い出をありがとうございましたー❗️

 

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因果律の逆転

 

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この先何度も思い出を重ねていく中でもたった一度しかない【初アリーナ】を見届けられたこと、この人たちを好きになれたこと、全部幸せに思う。この日を忘れない。

原因は自分にある。 ARENA LIVE 2023 因果律の逆転 SPECIAL MOVIE - YouTube

 

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OPムービー。光輪を纏った姿は、宛ら宗教画のようで、7人が次々と映し出される様は正しく美術館だった。まだ登場すらしていないのに、ボルテージを上げつつ、世界観へ一気に引き込まれた。開演と同時に降りてきた赤い幕による除幕式は、この【因果律の逆転】という一夜限りの企画展示を待ち焦がれた人たちの象徴のよう。これまでの人生で見てきた赤の中で、一番きれいな赤だった。

 

登場。この時点で言語能力の全てを失った。とても整った顔立ちをされていることは勿論分かっているのに、いざ目の当たりにすると、結局、我々は無力。只でさえ、どんな衣装で、どんな髪型なのかひやひやしているというのに、髪色が変わっているのは心臓に悪すぎる。開演前、連番の友だちに「ブロンドですらまだ耐性無いから髪色変わっていたら困るなあ」という話をしていたときに、「とか言って、杢代さん金髪になってたりして〜」などというフラグをしっかりと立てていたので、思わず「ほらー!!!」と叫んでしまった。反省しています。

 

原因は自分にある。 流石に1曲目だとは想像していなかったが、この曲のイントロと共にげんじぶが始まったという点でも、徐々に増える音数に比例して感情が高まるという点でも、因果律の1曲目にこの曲を聞けて嬉しい。個人的にも、この曲のパフォーマンスが止めとなって観測者人生をスタートしたので、その時の気持ちと重なったものの、好きだと知っている状態で受け止められたのも、嬉しくて苦しかった。気迫の籠った表情と歌声に圧倒されていたら、まるで巻き戻しているかのようなアレンジが加わって、物理的にも因果律が逆転するの、とても良い。

【LIVE】原因は自分にある。/原因は自分にある。〈stage mix〉 - YouTube

 

嘘から始まる自称系。 1曲目が“原因は自分にある。”というグループのイントロダクションだとしたら、ここからが第1章で、げんじぶのスキル・ポテンシャルの展示。セクション毎のコンセプトが明瞭で、それもまた美術館の企画展示のようだと感じた。ラスサビ前の空人さんと潤さんのソロパートは、音源でも声音でギュッと苦しくなるのに、照明、衣装、このステージを構築する全てと、本人たちの表情やダンス、そして生の歌声で一段と苦しくて。このふたりのパートは苦しさが露呈すればするほど、他のメンバーの苦しさを隠したい歌声との対比が際立って良いと思っているので、良いの一言に尽きた。

嘘から始まる自称系-原因は自分にある。【ライブ映像/仮想げんじぶ空間:case.2】 - YouTube

 

柘榴。因果律の告知のラッピングバスに柘榴の手が描かれていたのも、いま思えば伏線だったんですかね…。齢19.8歳という若さから放たれる大人っぽさと、培ってきた表現力による妖しさとが最高すぎる。スクリーンの柘榴色と、衣装のセルリアンのコントラストも良い。線画の手と本人たちの愛らしさのバランスと、描き込みの多さも、ゴーリー作品のようだなと。これは本当に個人的な感覚。

柘榴-原因は自分にある。【仮想げんじぶ空間:case.3-多世界解釈-】 - YouTube

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灼けゆく青。ここまで怒涛の表現力展示をしてきたと思っていたのに、まだこんな魅せ方をするのかと敗北する。音が少ないとより歌声による表現が際立つし、台詞のひとつひとつは淡々としているのに、その奥にある“塞いでいた。孕んだ事実”の匂わせ方が綺麗で。青は青でも鮮やかな青な衣装まで曲の一部になってしまうげんじぶと衣装さんの技術がすごい。

灼けゆく青 Lyric Video/原因は自分にある。 - YouTube

 

無限シニシズム大敗。ありがとうございました。何も言葉にならない。ここまで、げんじぶのスキル・ポテンシャルの提示である第1章で、歌声にダンスに表現の厚みを見たのに、ここで原点回帰かのような最初に表情でぶん殴りにくるところに、これまでの積み重ねまで見えて。総じて表現による暴力が凄まじいセクションだった。

無限シニシズム/原因は自分にある。 - YouTube

 

ネバーエンドロール。かっちりとしたジャケットと共に曲への憑依も脱いだ、コミュニケーションとフレンドリーの第2章。ファンの近くへ行くこと、ファンの声を聞くことに重きを置いたセクションに「好き」がテーマの曲たちを集めたところ、愛おしい。

ネバーエンドロール - YouTube

 

チョコループ。本当に大好きすぎて潤さんの歌い出しで膝から崩れ落ちた。「観測者のみんなかわいかったー?」という質問もなかなかですが、「めちゃくちゃかわいいけど、もっとかわいく踊れますよね〜?」の長野凌大さん。反対側にいて自分の後ろ姿を見ているであろうファンのために、逆サイド上方に向けて踊る長野凌大さん。本当に。

チョコループ/原因は自分にある。 - YouTube

 

Joy to the world。この曲は開演前に友だちが「好きな音なんだよね〜」と言っていたので大喜びした。にしても、ここまで可愛らしい等身大よ歌詞が続いていたので、いきなり軽快なメロディーに誤魔化されてしまうけど歌詞がめちゃくちゃ大人っぽい曲がくると、様々な角度からの「好き」を受けてしまって、好きって200種類あるんだな〜…。

【Dance Video】Joy to the world - 原因は自分にある。 - YouTube

 

GOD 釈迦に Hip-Pop。エビライ後のインタビューで杢代さんが「“お待たせ”は観測者だけの空間に取っておきたい」というようなことを言っていたのが大好きだったので、“お待たせ”が聞けたこと、新参ながらとてもとても嬉しい。光咲さんの“頂戴”に思わず笑ってしまった長野さん、楽しそうだったし、その後のサビのダンスのキレがいつにも増して大好きだった。

【応援方法】GOD 釈迦にHip-Hop/原因は自分にある。 - YouTube

 

ジュトゥブ。「久しぶりにあの曲やりますよ〜!」に対して、友だちと二人して「じゅ?」「じゅ?」を繰り返した思い出。本当にありがとう。イントロの“I luv uのU-U-U-U”で、みんなそれぞれ可愛らしいポーズを見せてくれるところ、要人さんの低音も良かったんですが、みんなが歌い終わり4カウントでポーズを取る中で音にハメながら撃ち抜いてくる潤さんも、“らしい”感じが強くてとても良かった。キラキラしたハート満載のスクリーンも、ダイカットシールみたいなメンバーの流れるスクリーンも、全部が愛おしすぎる。雅哉くんへ。こちらも大好きです。

ジュトゥブ - 原因は自分にある。【ル ボヌール版】 - YouTube

 

蝋燭。転換の映像、ショートムービーのようでとても綺麗だった。被写体の美しさと落ち着いた色合いが、どこか儚さも感じさせて、移ろう毎に気が付く蝋燭の存在。映像と同じ衣装に身を包んだメンバーと、映像と同じように火が灯される蝋燭。机上の蝋燭が消えないようにと願う気持ちと、この電話が途切れないようにと願う気持ちの重なりが愛おしくなればなるほど、コートのような衣装や表情から伝わる切なさに締め付けられる。眠れないほど苦しい夜を肯定してくれたこの曲を届けてくれた7人が、どうか暖かな夜を迎えられますように。ここからがそれぞれの武器の提示となる第3章。

蝋燭【Drama Cut Ver.】/ 原因は自分にある。(テレビ東京 水ドラ25『沼オトコと沼落ちオンナのmidnight call~寝不足の原因は自分にある。~』主題歌 ) - YouTube

 

スノウダンス。歌組によるアカペラ、本当に素敵だった。何処までも響く力強くて優しい潤さんの歌声と、ファルセットがまた一層儚さを掻き立てる光咲さんの歌声と、その真っ直ぐさで感情をストレートに届けてくれる雅哉さんの歌声。雅哉さんのクレッシェンドに合わせて音が流れるところは特に鳥肌が立って、このアリーナ公演は全編通してここに居られて幸せだという感情でいたけれど、その中でも特に思わせてくれた場面のひとつ。

スノウダンス「げんじぶ空間:case.4」@ Zepp Sapporo - YouTube

 

J*O*K*E*R。一方のダンス組。それぞれが得意だったり強みだったり、魅力が更に際立つソロダンスは圧巻だった。曲への憑依が特に強い長野さん空人さんに、表現の幅が広い杢代さん、そしてげんじぶの表現の奥行きを出してくれる低音と唯一無二のバレエで魅せる要人さん。先程までの蝋燭、スノウダンスの切なさを一瞬で断ち切るパフォーマンスは流石だったし、この構成もお互いがお互いに飲まれないことを確信しているからだろうと思うと、また更に好きになってしまった。

J*O*K*E*R 「げんじぶ空間:case.4」@ Zepp Nagoya1部 - YouTube

 

犬と猫とミルクにシュガー。スノウダンスの3人がメンステに登場したかと思ったら、そのまま2ステージで歌う演出も、アリーナのステージ構成だからこそだし、見応えしか無くて。中継やモニターに映る引きの映像でも揃っているのは流石だなあという感じ。そこから合流するのではなくて、対立構図になるのも大好きで、治安悪めのげんじぶ、良い。

犬と猫とミルクにシュガー/原因は自分にある。 - YouTube

 

MC。げんじぶさんたちのお話って、メンバー間も、ファンも、誰ひとり傷つかないお話をされるので心地良いし、純度100で楽しめるのでとても嬉しい。楽しそうな7人、本当に愛おしいなあの気持ち。

 

Mr.Android(feat.izki)。いま思うと直前のダンストラックも、徐々に音がイントロに近づいていた感じがして、細部まで作り込まれているところにもこの公演への思いを感じる。長野さんの表情豊かな歌声の伝える恋心も、雅哉さんの真っ直ぐな歌声が伝える不器用さも優しさも、人肌恋しくさせるので狡い。

【Lyric Video】Mr. Android(feat. izki)/ 原因は自分にある。 - YouTube

 

Museum:0。因果律の逆転】の答え合わせで始まる、時には傷つきながらも歩みを止めなかった7人が、更に明るい未来へ向かう第4章。Museum:0が1曲目、もしくは最後だと思っていたので、ここでこんなにもストレートに逆転現象と目指す先を示してくれると思わなくて。“共に行こう Museum:Zero”で両手でマイクを握り締めて感情を込める長野さんが大好き、本当に大好きだ。ずっと信念の籠った強い眼差しで歌う姿から一転、その後の“大逆転といこうか”から、笑顔で歌う姿に、これまで突き進んできてくれた7人と、そんな7人をずっと支えてきた周りの皆さんと観測者さんたちの関係を感じて、素敵な世界と出会えて良かった。堀江サウンドで育った人、楽しくなりすぎて裏打ちしてしまった人、仲良くしてください。

Museum:0 /原因は自分にある。 - YouTube

 

余白のための瘡蓋狂想曲。このセクションで明確な【傷】と【らしさ】の象徴になっていて、拘りが詰まっていて本当に楽しい。要人さんの“どうだい?”と光咲さんの“道草茹でんだ”が好きなので大喜びした。速いテンポに合わせたダンスを終盤に差し掛かったここでしっかり揃えていたところ、今こうして落ち着いて振り返ったら、より一層震えてきた。

【LIVE】余白のための瘡蓋狂想曲/原因は自分にある。 - YouTube

 

Lion。イントロカットアレンジ、ここまでのアップテンポな勢いが更に加速したし、何よりいきなり来るので驚いた。この【因果律の逆転】の終盤に聴くと、“キミへの道を邪魔するな”のフレーズが逆転する上での意味も込められているような感覚で、良いなあとなる。1サビ前の“No look, No look, No look, No look, No look back!”からサビにかけての長野さん、本当に大好きなので見て欲しい。

【LIVE】Lion /原因は自分にある。 - YouTube

 

0to1の幻想。Lionの熱を下げずないどころか、また違った魅力を終盤も終盤で明かすところに頭を抱えた。少し前にMr.Androidを聴いていたので、尚更、意志の強さを感じるセットリストだなあと。幸い上手側に居たので、“聴こえないキミの鼓動”の直前、足を乗せるところから見えていたが、カメラ、しっかり抜いてくれて助かった。(当たり前ではあるが長野さんの分量が多い。仕方ない。)メンバーそれぞれの煽りも強くて、お互いに熱をぶつけ合っては更に熱くなる、これだからライブが好きだし、この関係が大好き。

0to1の幻想/原因は自分にある。 - YouTube

 

藍色閃光。何も言葉が見つからない。 花道を先導する長野さんと、後ろから見守りながら歩く要人さんで、いつもぐちゃぐちゃになる。決して消えない光を見るその背中を、これからも見ていたい。

藍色閃光 「げんじぶ空間:case.4」@ Zepp Namba2部 - YouTube

藍色閃光/原因は自分にある。 - YouTube

 

原因は君にもある。ここまでどうにか耐えてきたのに、「聞かせて」と言ってイヤモニを外すところ、「大切に歌います」という言葉が止めだった。この曲を満面の笑みで歌ってくれる人もいれば、観客を楽しませることを意識して歌ってくれる人もいる中で、曲への入り込みが凄まじいところが彼なりの【この曲を大切に歌う】ということなんだろうと思ったら一瞬も目が離せなくて。空人さんの「げんじぶ!まだまだ行くぞ!」の言葉も、このラストスパートのことだけではなくもっと先も含まれているようなところ。潤さんの涙。全部を大切に受け止めたい、そんなことを思わせてくれる7人と出会えて良かった。最後、笑顔で「原因は君にしかないんです」と言ってくれたこと、大切な、本当に大切な記憶。またね。

【LIVE】原因は君にもある。/原因は自分にある。 - YouTube

 

アンコール、シェイクスピアに学ぶ恋愛定理。7人が見えなくなった後、一旦言葉を噛み締めたら、嗚咽をあげながら泣いてしまい、友達に背中を摩ってもらう始末。人前でこんなにも嬉しさで泣いたことが無い。そんなこんなで拗らせながらアンコールを迎えたら、めちゃくちゃ可愛い衣装だし、眼鏡をかけているし、どうしたら良いのか分からなかった。この曲も大好きなのに気がついたら終わっていたもんね。可愛かった、幸せだったという感覚だけ残っている。

原因は自分にある。- シェイクスピアに学ぶ恋愛定理 - YouTube

 

ギミギミラブ。スタンド民だったので、またトロッコ、嬉しい。ありがとうございます。みんな楽しそうで幸せだなと眺めていたら、目の前でこちらを向きながら眼鏡ずらしたの、幻覚?(こちらを向いていたのは恐らく幻覚)

ギミギミラブ - 原因は自分にある。【ライブ映像/リリースイベント版】 - YouTube

 

そして、最後。

この7人が、7人でいること、ステージに立つことを選び続けてくれていることが、今の自分にとって何よりも幸福で、一番大切にしたいものだと実感した瞬間だった。こんなにも幸せにしてくれる人たちが幸せだと感じる瞬間の一因になれることもまた幸せで。言葉とパフォーマンスで伝えてくれるところを信頼しているし、夢を夢で終わらせないために目標に向かってひたむきな姿を尊敬しているし、この人たちに恥じない自分でいたいと思う。11月5日、この日を絶対に忘れない。

 

今日の幸せと、明日も生きたいと思う原因でいてくれて、ありがとう。

 

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因果律の逆転 考察

 

(この文章はフィクションです)

 

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1.はじめに

 「因果律の逆転」についての推論を広げるにあたり、因果律の定義を明確にする必要がある。その上で逆転が意味するものをメンバーの発言等を基に推測し記述する。

 

2.因果律と逆転

 

⑴.因果律

哲学で、すべての事象は、必ずある原因によって起こり、原因なしには何ごとも起こらないという原理。

因果律(いんがりつ)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書

上記は、因果律の定義である。因果律の定義には、哲学的観点と物理的観点で捉え方が異なるが、今回のテーマの原因は自分にある。(以下、げんじぶ)は、哲学的観点を主としたグループである為、哲学的観点で展開する。

このグループが引き起こすコト・作り出すモノが “ 原因 ” となり、 世界に新たなものが生まれる契機になる

PROFILE|原因は自分にある。オフィシャルサイト|ファンクラブ「ゲンジブ観測所」

上記より、原因は自分にある。(以下、げんじぶ)の掲げるテーマは、因果律を前提としたものであることが窺える。その為、「因果律の逆転」においての因果律は、げんじぶが生み出す事象全てであると仮定する。

 

⑵.逆転

前項より、げんじぶが生み出すものを原因とし、そこから派生した事象の関係を哲学的観点における因果律の正転とする。

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この因果律が正転である場合、とある事象が生まれたことに対して原因となったことが逆転として挙げられる。

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上記は、逆因果律と呼ばれる概念であり、本来の定義として正しい。げんじぶのテーマに対しての逆因果律は、世界に新たなモノが生まれる原因はげんじぶである。これを仮説①とする。

 

今回のテーマは哲学的観点に基づいている為、原因と結果が入れ替わる仮説①に対して、原因が結果となる仮説②とする。この場合、げんじぶが事象を生み出すことが結果となり、その原因はげんじぶという存在を成り立たせるものである。

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⑶.検証

まずは仮説の検証を行う。

「今のげんじぶはこういう状況だよ、だからこれからもよろしくね。」っていう感謝もありつつ、皆さんにそういう届けるだと思っているので

2023年10月29日(日)23:00~23:30 | 空人凌大のラジオの原因。 | ラジオ日本 | radiko

10月29日放送回のラジオに関する世論調査における、大倉さんの発言である。 

上記より、げんじぶの現状が結果であり、それを成り立たせるモノが原因と推測される為、仮説②が優勢である。

続いて、仮説②における原因を検証する。

ステージに立ち続けること、皆のことが好きなこと。そんな原因は、そんな原因は君にもある。

【LIVE】原因は君にもある。/原因は自分にある。 - YouTube

上記より、げんじぶを成り立たせるモノとして、観測者が挙げられる。

 

3.結論

 本稿では、哲学的観点から因果律を捉え、逆転について検討した。その結果、「因果律の逆転」とは、観測者の存在が原因となり、げんじぶが成り立っているというメッセージが込められていることが明らかとなった。このことから、11月5日は、原因は自分にある。がこちらへの思いを伝える為に【ぴあアリーナMMにて君を待つ】日であると考える。

 

参考文献

原因は自分にある。公式ホームページ 原因は自分にある。オフィシャルサイト|ファンクラブ「ゲンジブ観測所」

原因は自分にある。「因果律の逆転」 原因は自分にある。ARENA LIVE 2023 因果律の逆転 一般発売|原因は自分にある。オフィシャルサイト|ファンクラブ「ゲンジブ観測所」

 

 

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な〜んて、それらしい書き方をしてみたものの、結局ところは当日の【答え合わせ】まで分かりませんが(考察なので当たり前)、本当に、本当に楽しみで、もう既に終わってほしくないなって思ってます

 

今日も、明日も、私の原因でいてくれてありがとう。

 

 

オタクの強欲リスト

 

強欲オタク、言霊はあると信じているのでげんじぶさんに演じて欲しい作品を書き連ねます。

※随時更新

 

 

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あいつが上手で下手が僕で

湘南にある劇場で崖っぷち芸人たちが己のプライドと芸人生命をかけ、笑いのセンスと相方を信じて足掻く話なので、1作品で芝居・漫才・歌・ダンスが楽しめます(原本に忠実)

 

個人的に2が好きなので、既にりょたかずコンビに2のネタをやっていただくところまで想像済なので以下抜粋

①顔が良いが為に成り立つ「ペットになりたい」ネタ

💚「ココアって呼べよ!」

💙「明らかに小型犬」

②自分を王子だと思い込んでいるキャラ漫才

💚「お姫様、お姫様、ひとり飛ばしてお雛様」

💙「和風になっちゃった」

 

 

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TRUMP

永遠の命をもつ始まりの吸血種・TRUMPの伝承を巡り、吸血種、そして人間種がそれぞれの愛のために足掻き、悔やみ、生きる物語。

絶大な人気を誇る舞台シリーズなのでご存知の方もいるかと思いますが(というかご存知の方は切実に仲良くしてください)、最近はコミカライズ化もされているのでお好きなところからどうぞ!※回し者ではありません

TRUMPシリーズ Official Web Site

 

ソフィ・アンダーソン as 長野凌大

吸血種と人間種の混血・ダンピールの少年。混血故に忌み嫌われるが、そんな周囲を軽蔑している。

ウル・デリコ as 桜木雅哉

吸血種の名門・デリコ家の弟。ソフィの同級生。

アレン as 小泉光咲

事ある毎にクランを勝手に抜け出す問題児。

ティーチャー・クラウス as 大倉空人

アレンのお目付け役。何も無いところでよく転ぶ。

ラファエロ・デリコ as 吉澤要人

ウルの兄。

アンジェリコ・フラ as 武藤潤

デリコ家と並ぶ名門・フラ家の嫡男。

ガ・バンリ as 杢代和人

謎の転校生。何故かソフィを気にかける。

 

この作品の恐ろしいところは、ソフィとウル、アレンとクラウス、ラファエロとアンジェリコのように、対となる存在を演者が入れ替わって行う公演があるところでして。(Truth公演ではソフィが長野さんだが、Reverse公演では雅哉さんがソフィを演じるということ…)原作が無いので、各々の解釈と表現によって全く違う人物が生まれます!本当にさあ、頼むよ………

 

 

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ロミオとジュリアス

シェイクスピア作品は、やって欲しいという気持ちが強い一方、7人に演じていただくなら、悲しい恋より切なくて眩しい友情が見たい(個人の感想です)

あと正典に忠実だと、演じる皆さんも相当苦しいと思いますが、観る側としても非常に苦しい(個人の感想です)

そんな時に脳裏を過ったのがMANKAIカンパニーさんの『ロミオとジュリアス』だったので、さすがに私利私欲すぎていますが、そもそもこの書き殴りという存在が私欲の権化なので無問題(モーマンタイ)

 

互いにいがみあうキャピュレット家とモンタギュー家。両家の長男のロミオとジュリアスは、そうとは知らず無二の友情を育んでしまう。旅に出たいという夢を共に叶えようと約束する二人だったが、決して相容れない家柄が二人の友情の障害に。ジュリアスに一緒に街を逃げ出すことを提案するロミオ。 しかし、二人の伺い知らぬ所で両家は全面決戦の準備を進めていた。 決戦の日は、奇しくも二人の旅立ちの日と重なっていてーー…

新生春組旗揚げ公演「ロミオとジュリアス」|PERFORMANCE|MANKAI COMPANY official site

 

ロミオ as 大倉空人

ジュリアス as 杢代和人

マキューシオ as 桜木雅哉

ティボルト as 武藤潤

ベンヴォーリオ as 吉澤要人

パリス as 長野凌大

ロレンス神父 as 小泉光咲

 

人数の兼ね合いで登場人物を正典より追加したので、キャピュレット家とパリスが同盟組もうとしたり、苦悶の表情でロミオの罪を告げるベンヴォーリオがいたりします(恐らく)。光咲さんのロレンス神父、めちゃくちゃ御加護がありそう。

 

 

こういうの考えるだけで楽しいし、それだけの可能性と実力を持っているということだと思うので、あとは己が石油を掘り当てるだけ!オススメの油田のある方、DMください。

 

☆ 関係者様、何卒 ───────・・・!

#蝋燭沼オトコ

 

パッと咲いたHarmony

直後のバイブ音と重なって、通話の始まり。

 

なんか良いよね二人

殆どのパートが、主旋律と何方かのオク上で進むところに、“二人の通話”であるということを自覚した。吐息や微笑んだ声が電話越しに聞こえて、当事者であることを自覚する。

 

何も話すわけじゃないのに

だけど…まだ切らなくてもいい?

この時はまだ、 「切らなくてもいい?」と聞いていたのが、可愛らしく。今日話したいなと思っていたこともひとしきり話し終わって、いい時間になってきたから切らないとなあと思う時間に言われたら、喜んでしまうなあ。

 

ただ(ただ)今(今)

繋がるだけでいいから

追いかける声のエフェクトで、同じ言葉が重なると、スピーカー越しに二人の気持ちがお揃いだと感じて浮ついてしまうのに、繋がるだけでいい という部分に締め付けられる。

 

甘いのも悪くないな(ああ)

まどろむサイダー

まどろむサイダー、という言葉がとてもすき。

オク上パートが途切れると、言葉にはしなかった部分なのかなと思わされる。

話に夢中になり過ぎて、いつの間にか炭酸も抜けて温くなってしまったサイダー。刺激も爽快感も無くなって、どちらかといえば避けたいそれも、そこに至った理由を浮かべては愛おしくなる。

もしかしたら、カップのバニラアイスを浮かべていたのに思いきり溶かしてしまったサイダーかもしれない。

 

「おやすみ」じゃ、ねえ

終わりたくないね

黙って続けて良い夢が見れるまで

切らなくてもいい?」と聞いていた頃から「終わりたくないね」と言えるほど、この通話が始まって、時間も回数も重ねてきた。楽しさが増して、「あと5分」がいつまでも来ない。良い夢が見れる前提なところ、愛おしいね。

 

パッと咲いたHarmony

ふたした言葉や笑い声が重なる瞬間が、少しずつ増えていく。

 

そんなとこまで同じ

逆に運命って話

ここでまたオク上パートが途切れて、狡い。何気ない共通点を嬉しいと感じている声なのに、口に出さない狡さと、出せない柵。

 

夜の風カーテンがふわり

“ふわり”でオク上パートの人の声だけを重ねるところが、一番に情景が浮かんだ気がした。柔らかくて優しい時間の象徴のよう。

 

「おやすみ」は、ねえ

言いたくなくて

黙って続けてもう夜が明けるまで

切望。

 

 

パッと咲いたHarmony

何度も積み重ねてきた時間が、また更に気持ちを大きくするのに踏み出せなくて。今日もいつもと同じように 二人だけの世界 が始まる。

エビライ2023

 

遡ること1年前。

限界極まれり社会人生活を年単位で更新し続けている、限界厄介オタクは、ひょんなことからTeamM!の曲に励まされ、EBiDANと出会う。

研究生の時点で、こんなにもキラキラしたパフォーマンスを届けられるポテンシャルの高さに驚いたし、スターダストだもんなあ...と納得もした。楽しい世界を見つけてしまった…。しかし、幼少期から節操無しドルオタとして生きてきた終身オタク人間にも、年下は推さないという固い信念があった。尚且つ、TeamM!の皆さんは、年下どころか未成年。流石に犯罪なのでは...と怖くなり、とにかく予防線を張り巡らせ、何度も予防線の隙間を搔い潜りそうになりながらも、その度に深追いをしない、深追いをしないぞと自身に言い聞かせてきた。

 

だが、ここでサブスクあるある「あなたへのおすすめソング」が、いつしかEBiDANに染まり始める。当然、芋づる式にあちこちに手が伸び始め、気がついたときには、まんまと策略に嵌っていた。古のボカロ厨人格にげんじぶさんが刺さり、長年のドルオタ人格にM!LKさんが効き、バンドサウンド低音偏好人格にスパドラさんが響きエトセトラ...。それでもなんとか楽曲を聞くところに留まり、辛うじて、命からがら、首の皮一枚で、耐えて耐えて耐え忍び、季節は廻り、初夏。絶対に足を踏み入れてはならないという決意はどこへやら、いつのまにか、こちらもEBiDANに染まったYouTubeで見つけたダンプラから、塩﨑太智さんのことが気になりすぎてしまい、気が付いたときにはリリースイベント。初手がトーク会という時点で自制する気がないような気もするが、案の定、楽しい思い出を作っていただき、嬉しい!楽しい!ハッピー!サイコー!の気持ちで帰りの電車の中で横アリ公演に申し込んでいた。 

 

ハッピーオタクライフの幕開けかと思われたが、年季の入ったドルオタにも拘らず土日出勤の多い社畜であるため、夏は穏やかに、横アリまでのんびり過ごすつもりでいた。(接客業に近いため、休めないこともないが土日は極力休みたくない。あとは土日出勤の職に就いたら自動的にオタクを辞められるのではないかと期待していた。結果はご覧の通りである。)しかし、上司から渡されたシフト表をよくよく確認していると、なぜか公休申請を出していない8月11日が公休になっていた。そんなの、行くしかない。気が付いてしまったが最後、脳直で申し込んだ次第である。

正直、”まだ”オタクではないので、M!LKのパフォーマンスを生で見るの楽しみだな~~!ハルくんも超特急に加入したらしいし!友達も夜は空いてるって言ってたし連れてこ!語弊がある言い回しだが、そのくらいの気持ちで、エビライに臨んだのだった。

以上、自己紹介でした。

 

 

しかし、この選択が今後の人生を大きく左右することになりつつある。

EBiDAN THE LIVEって、こんなに楽しいの!?!?!?!?

想像以上どころか、想定外だった。

 

 

 

↓↓ 本編 ↓↓

 

 

まず、1曲目の全体曲。

OP演出によって高まった会場のボルテージを、更に上げるような、ギラギラとした曲。すごくかっこいい曲で音源聞きたいなあと思ったのに、こんなパフォーマンスも仕上がっている曲が、今回の為に作られた曲と知って、また一段と気合を感じた。何れかのグループが先陣を切る構成も素敵だけど、一番最初の盛り上がりに全員がいるのは、会場にいる観客の思いや、ステージに懸けてきた出演者の思い、全てを一気に引き上げてくれるようで、もしかしたらこれが一番良い形ではないかとまで感じた。あと、何処を見ても整った顔立ちで、そんなことってある?

 

そこからの各グループの挨拶。

グループの空気感や色を魅せ方が上手い。自分のような新規ファンや、他グループのファンにも印象を残すことで、この後のパフォーマンスへの期待感を持たせるようなトークができるのは本当に強みだと思う。自分自身、営業職なので所謂アイスブレイクの重要性と難しさを日々痛感していますが、彼らの挨拶からも、どんなにパフォーマンスで魅せることが出来るとしても、そもそもパフォーマンスを見てもらえないと始まらないということを各々が考えているように感じるし、しかし既存ファンのことも大切にしていることが伺えるトーク、学ぶことが多すぎる。かと言って彼らが全てを計算立てている訳ではないことも分かるし、アイドルとしての経験や天性のものなんだろうと思うと感服する。気配りと知識と愛嬌、そして自然体。参考にさせていただきます。

中でも、不在メンバーがいるグループの挨拶が対照的で、急遽お休みのメンバーのファンに対しての誠意と、寂しさも置き去りにせず楽しませようという工夫が、だからこの人たちが愛されるんだろうと感じた。

 

 

テーマメドレーは、同じテーマを掲げても、こんなにも楽曲の幅があるということ自体が、EBiDANとしての最大の強みなんだろうということが伺えて、ただただ楽しかった。初手から1曲ずつのメドレーというのも、自分の推しの出番が遠いことによる中弛みのような状態を起こさせないという意味でとても有効だと思うので、観客への意識がとてもしっかりと向けられた構成だなと。一方で、展開が目まぐるしいということは直前の影響を受けやすくもある。相手の関心を引き付けることは工夫次第で補えるけど、比較させずに自分のフィールドに持ち込むって本当に難しくて(営業職による経験談。1曲しかない自分たちのターン、如何に一瞬で前のグループの余韻を打ち消し、自分たちのステージを作り上げるかが鍵になる中で、観客を魅了し続けた全グループ、全出演者、落ち着いて振り返るともう言葉が出ないし、これは構成からの、お互いがお互いに吞まれることがないという信頼でもあるのだろうと思うと、最高。

テーマに沿いつつも、直近リリース曲や再生回数上位曲を選ぶのも、上手い、賢い、楽しい、天才。

 

 

その熱を冷めさせないまま、シャッフルに入るのも、こんな序盤で組み込むのかと、また一段階ボルテージを引き上げられた。強気で、自信に満ちた構成だなと感じたし、グループの活動、個人の活動もある中で、これだけのメンバーがここまで仕上がったパフォーマンスを見せてくれるということにも、エンターテイナーとしての覚悟や誠意のようにも感じられて。誰が誰のパートを担っても、本家とはまた異なる各々の個性を出せる、スキルの高さも、とてつもない。

個人的には、チョコループ大好き芸人をやらせていただいているので、大満足です。

 

 

そこからのボーカル選抜は、圧巻だった。EBiDANが高スキル集団であることは存じておりますが、その高スキル集団の中でのボーカル選抜。勝てるはずがない。ペンライトを振ることも忘れて聞き入っていた。デトックス効果が凄まじい

 

 

恋心、客降り。

ここまでが楽しすぎた自覚があるので、体感時間30分だけどもう終演かと思ったし、幸せ空間過ぎて正直記憶が無い。何が起きていた?

 

 

バラエティコーナー。

EBiDANの中でも特に演技仕事の多いメンバーのはずなのに、こんなにもバラエティに振り切っていることが面白すぎるし、理解が追いつかない。ボケ:顔が良い。ツッコミ:顔が良い。カイさんがみなしょー宣伝隊長ということは存じていたが、杢代さんに対して「バッファ」と出てくるところに、EBiDANの風通しの良さを感じて微笑ましい気持ちになった。あと、お絵描きをしながらもマイクを口元に添え続ける杢代さん、凄い。(※ニチアサ人間なので杢代さんへの尊敬の念が尋常ではない。)

 

 

ところで、ソイヤセクション、全てが天才すぎませんか?

転換中のムービーでは本当に和やかな気持ちになるのに、曲が始まった途端に空気が一気に締まって、圧巻だった。目が足りない。それぞれがグループだけではなくEBiDANを背負っていて、また違った気迫が見えるのに、各々の見せ場もしっかり決めにきていてそのバランス感が秀逸だなと。尚且つ、スーツ縛りでここまで個性と魅力を際立たせる衣装センスが最高すぎる。天才です。

シャッフルの3曲は、我々の記憶だけではなく、ちゃんとした記録を何かしらの形で残してほしい。MVとか、MVとか。後生なので、残してください。

 

まず、韓流好きの明らかに歌いにくいであろう曲の完成度が高すぎる。祝勝会でもレコーディング時のディレクションについての話題も出ていたが、K-POPへのリスペクトが伝わってきて、ステージに立つ人は自分の好きなものをここまで自分の中に落とし込めるんだなとプロ意識を感じて、頭を抱えた。特効の使い方も”分かる”し、曲調もK-POPプレイリストに混ぜても違和感がないし、衣装も良すぎる。曲終わりに背中を向けて歩く演出も格好良すぎるのに、次を控えた塩﨑さんは捌けた途端に爆速お着換えタイムなんだろうなと思うと、温度差でグッピーだったら耐えられていない。

 

からの西日本、ここからまた一段とブーストがかかり、悲鳴を上げることへの躊躇が消え去った。何度崩れ落ちかけたことか。冷静になると楽曲も衣装も頓痴気なのに、かわいいに振り切れる意識とポテンシャルの高さが一瞬たりとも冷静にさせないので常に敗北している。もう、この曲が無い生活、無理だもんなあ……。あーあ……。個人的には自身のEBiDANの窓口・ハルさんとEBiDANの改札口・塩﨑さんが一緒になってにこにこしてて眼福でした、合掌。恐らく塩﨑さんが爆速お着替えタイムだったので西日本衣装での集合オフショが無いのかなと思うと惜しい気持ちもあるが、ユーキさんのために用意された椅子が可愛らしくてプラマイゼロ。

 

 

兄弟に関しては、もう言葉は要らないですよね。「お父さんお母さんありがとう」、こちらも同じ気持ちです、ありがとうございます。3組も兄弟がいるって、事務所の体制などもしっかりしているんだろうなと安心できるし、本当に幸せな気持ちになれるので、これまでの全てに感謝することしかできない。

 

 

さて、問題はここから。

さくらしめじさんのDJタイムでテンション爆上がりして陽キャの疑似体験をさせていただいたかと思えば(ド陰キャ)、ダンスサイファー、天を仰ぐことしかできなかった。ヒューマンビートボックスと馴染みの無い人生を辿ってきた人間ではあるものの、田中さんのそれが想像を優に超えていて、何が起きているのか分からなかった。ジャンさんの煽りもプロの所業だったし、パフォーマンスが凄すぎるのも、最高空間すぎてもうだめかと思った。お互いが盛り上げているというより、各々が純粋に楽しんで魅了して魅了されているような雰囲気も、また一段とEBiDANに引き込まれる要因になった。偏好で話すと、長野さんのリフティングっぽいダンスがとにかく刺さりすぎて、ヒールリフトも連続リフティングも”出来る”人の足捌きだ…!となり大喜びしたし(この時点ではまだ経験者だと存じていなかったので)、でもしっかりダンスとして完成しているので、心の中では五体投地。行き過ぎた興奮はいっそ安らかになることを知った。ユーキさんの、後輩たちの見せ場を作りつつ、最後に魅せる、満を持して感も堪らなかった。

 

 

ここからラストスパートのコラボメドレーに入ったわけですが、自分たちの曲以外も全力のパフォーマンスを届けてくれる姿に、EBiDANが愛される理由がまたひとつ分かった気がした。自分たちのパフォーマンスに誇りを持ってくれていること。他者への敬愛。限られた時間の中で常に最高のものを届けようとしてくれるから、こちらも全力で応えたいし、ずっと付いていきたいし、夢を叶える為の橋渡しの一部でいたい。そんなことを思わせてくれて、ありがとうございます。

 

 

アンコール前に流れるリハ映像も、見れば見るほど、知れば知るほど深みが増す。アンコール自体も、一瞬一瞬が眩しくて。すぐ近くで笑顔を見せてくれる度に、恋心の「限りない偶然の中でめぐり逢えた君だから」という歌詞がフラッシュバックするし、believe yourselfにはきっとこれから何度も救われるんだろうなと思う。

 

 

限界社会人、今日も帰宅して早々、アーカイブを再生した。

 

最早ナイトルーティンになりつつあるし、人様に言える唯一のルーティンである。何処で誰が抜かれるかまで覚えつつあるほど繰り返し見ているのに、終わる度に溜息しか出てこなくて、また一日余韻が長引く。いつまでも終わらないこの状況をどうしたら良いのか。こんなに楽しくて、最初から最後までひたすら幸せな思い出なんて、いつ以来だろう。もう数週間も前に終わっているのに、Burn!くらいから、「終わってほしくないな」と寂しくなる。もっと知りたい、もっと見たい。これから先、もっと沢山の人に愛される姿を見届けたい。こんなにも眩しい人たちのファンです、と、胸を張って言えるような、恥ずかしくないような、自分になりたい。出会えて良かった

今日も、最高の一日をありがとう。

 

追伸

祝日なのに公休を入れてくれた上司、ありがとう!