※これは、ManiaのMVが、凌大さんの物語であると同時に、要人さんの物語である、という深読み大好き考察厨の走り書きです。
量産型に紛れるフリ
MV中、(見落としでなければ)要人さんと青い蝶が共に映るのはラストシーンだけ。蝶を捕らえる人、蝶が手に止まる人、蝶を観察する人、蝶になりたい人がいる中で、何故、青い蝶と映らないのか。量産型に紛れるフリをしているに過ぎず、求めているのは青い蝶では無いからである。
一体感が欲しいだけ
では何故、蜜を吸うシーンがあるのか。配信で杢代さんも言っていたとおり、蝶になりたいからとすると、この描写は、蝶が好き過ぎるあまり蝶になりたい人と、蝶が好きな人を好き過ぎるあまり蝶になりたい人の対比ということになる。
草すら生えない夢で会おうね
神に背いた人々が歩く荒野を示唆するこの歌詞は、開き直り、徐々にエスカレートする行動の根幹であり、この曲の仄暗さを際立たせる。散々唆されて、終いには青い蝶を捕らえてしまう凌大さんは、要人さんの術中に嵌った被害者ではなく、自らの意思で神に背いたのだから、この二人は荒野でも出会えてしまうのだ。
アメよりムチが好きなんでしょ?
やっと出逢えた青い蝶。蜜に誘われてこちらに飛んでくる。上手、上手。嫉妬に焼かれるほど焦がれる蝶を、最後に壊す。だってアメよりムチが好きなんでしょ?これを壊したら、この青い蝶は、自分だけを見てくれるはずでしょ?
凌大さんの部屋で青い蝶を盗んだ要人さんが、最後に他の蝶へも視線を投げるのが印象的だった。それから、凌大さんの胸元の青い蝶。このふたつから、要人さんは、6人が焦がれる青い蝶には興味が無く、要人さんにとっての青い蝶は凌大さんなのではないか、という考えに至った。
凌大さんが焦がれる蝶になろうとしてみたり、ラストシーンで蝶自体も心も壊してしまったり、その全てに合点が行く。蝶の捕らえ方を教えてくれた人が、裏の顔を隠して自分を捕らえようとしているなんて、気づいたときには遅かったね。
このMVは、青い蝶に焦がれる凌大さんという青い蝶に焦がれる、要人さんの物語。
改めて、Maniaリリースおめでとうございます。
以上